静岡戦国奇譚

伊豆市東部伝承
伊豆市勝負平と狂乱場

遥か昔のこと、八木沢の丸山城に敵の大軍が押し寄せてきました。城を守っていた武士たちは、かなわないとみて山のほうに逃れました。
武士たちは峰づたいに逃げ、願い水からさらに山奥へ行きましたが、追い掛けてきた敵兵に前後をふさがれてしまいました。やむをえず、武士たちは決戦をいどむことにしました。その地が現在の「勝負平(しょうぶだいら)」と「勝負窪(しょうぶくぼ)」と伝えられます。
しかし多勢に無勢、武士たちは敗れ、生き残った者がさらに土肥方向へ敗走しました。が、またしても前面に新手の敵が現われ、武士たちはついに全滅したということです。今ではこの地が「狂乱場(きょうらんば)」という地名になっています

出典/「郷土誌叢書第12集 土肥の昔話伝説」土肥町教育委員会