千葉山智満寺

家康再建の本堂が現存




▲風格あふれる智満寺本堂 ▲10本杉の一つ「大杉」 ▲山道に祀られている石仏

島田駅から約7キロ、九十九折の山道を進んだ先に、天台宗の古刹智満寺(ちまんじ)があります。智満寺は奈良時代、鑑真の弟子道忠に学んだ高僧、広智が草庵を結んだのが始まりだとされ、源頼朝から始まって今川氏、徳川氏などの武家の崇敬を受け、手厚く保護されました。
約200段の急な階段を上り、仁王門、中門をくぐると、風情のある茅葺屋根の本堂(国の重要文化財)があります。木造入母屋造で桃山文化の影響を受けた智満寺本堂は、家康が天正17年(1589)に再建を始め、翌年完成したもの。本堂内の観音二十八部衆は、家康の側室茶阿局(ちゃあのつぼね)や天海僧正らが寄進したとされ、家康と智満寺の縁の深さがうかがい知れます。智満寺には本堂を始めとする建造物の他、彫刻類など数多くの文化財が保存されています。中でも特に貴重なのが、本尊の千手観音像。60年に1度しか見られないという秘仏で、次回のご開帳は2054年です。
智満寺には、国の天然記念物に指定されている樹齢800年から1200年ともいわれる10本杉があります。頂上の奥の院付近などに点在しており、それぞれに名前がつけられています。
智満寺本堂脇の階段を上るとすぐに、薬師堂があります。その背後にあるのが頼朝杉。源頼朝のお手植えだとされています。そしてところどころに祀られている石仏を楽しみながらさらに山道を進むと、2、30分で山頂の奥の院に到着します。奥の院近くにある10本杉の一つ、「大杉」は高さ40m、太さは9.5mもある巨木。近くにある達磨杉とともに、圧倒的な存在感を醸し出しています。さらに奥へ進むと、盛相(もっそう)杉、一本杉、経師(つねもろ)杉、常胤(つねたね)杉、雷杉を見ることができます(開山杉と子持杉は倒木)。
智満寺では毎年1月7日の夜、400年以上前から伝わる「鬼払い」が行われます。「鬼払い」は、暗闇の中から現れる赤、白、青の三匹の鬼を、読経で退治する伝統行事。一年間の無病息災を祈る正月恒例の行事には、地元の人々が多く参列します。

アクセス

所在地 島田市千葉254
公共交通機関ご利用の場合 JR島田駅からタクシーで約20分
自動車 国道1号線バイパス野田ICより約15分
駐車場
お問い合わせ TEL 0547-35-6819