愛宕山砦

あたごやまとりで
  • 名称あたごやまとりで
  • 所在地富士市岩淵
  • 様式その他

愛宕山山頂を中心として築かれた砦

愛宕山砦跡は、富士川町吉津にある。富士川に注ぐ小河川の吉津川の上流約1.2kmの右側に位置する海抜316.5mの愛宕山の山頂を中心として築城された砦である。山頂からは、富士宮、富士、富士川河口までの一帯を一望できる高地所であり、ほぼ四方が急崖であり、砦への道は、尾根を伝わっていくしかない。
砦の構築者は、明確ではないが、『駿国雑志』及び『駿河記』に吉野日向守の伝承を語っているので、吉野氏ではないかと推測される。附近に吉野・日出坂・日向の地名が残っている。
砦跡は、愛宕山の山頂を削平して小規模な曲輪を設けて一の曲輪とし、約60m余下った尾根に二の曲輪を設け、その間に堀切りを1カ所構えている。この堀切りの規模は幅6.6m余、長さ、2.5m余である。一の曲輪は、全長約24m余、幅7~9mで、西から北側にかけて土塁状をなす遺構が認められる。江戸期にその内側に小堂宇が設けられたらしく縁石がある。二の曲輪は、二段より成り、上段は長さ20m、幅約4mで下段との境に数個の石列が認められる。下段は、長さ16m余、幅6m余あるが、この二の曲輪に附属する土塁を、堀切り、小曲輪はない。

上記は「静岡県の中世城館跡」(1981年・静岡県教育委員会発行)をベースに、
2010年8月現在確認がとれた情報について、加筆・修正を施し作成しています。

コメントする

このお城を共有・登録する