葛山館及び半田、荻田、岡村屋敷

かずらやま
  • 名称かずらやま
  • 所在地裾野市葛山
  • 様式その他
  • 文化財指定裾野市指定史跡(葛山館)

国人的豪族・葛山氏の城郭型居館

葛山氏は群書系図部集等によれば、大森氏の支族であり、13世紀頃よりこの地に土着していた。葛山氏が国人的豪族として頭角をあらわすのは、大永5年(1525)御殿場二(ニノ)岡(オカ)神社禰宜に宛行った「道者」の関に係わる文書にみえる、氏堯の頃からであるとする。以後、永禄12年(1569)まで氏広・氏元の当地方の在地土豪に宛てた発給文書があるので、本居館が営まれたのはこの期間であろう。
本居館は葛山の幅500m、長さ2kmの平坦な谷あいの、入口部に近い小字中村に位置し、北の尾根上にある葛山城とは500mの距離にある。居館は方100mあり、幅15m、高さ3~4mの土塁で囲まれ、東及び北側に幅10mの濠があった。南側は大久保川の渓流で防禦されている。西側に2カ所門址があり、南側1カ所は喰い違いをなす。その外側に幅10mの空堀が残る。居館の西側に連続して「半田、荻田屋敷」があり、方100m、南を渓流で画し四周に土塁の一部が残存する。西側荻田屋敷の北道路を隔てて「岡村屋敷」があり、方50×65m、まわりの水田面より比高1mの台となっているが、新しい住宅が建てられ遺構は明らかでない。なお荻田屋敷の西側、道路と大久保川に挟まれた三角形のところに一郭あるが、変形して定かでない。葛山居館の南外側に、「鍛冶屋敷」が接続している。
以上のように葛山館は単郭の居館ではなく、半田、荻田、岡村及び鍛冶屋敷を併せた城郭型の居館を形成している。

上記は「静岡県の中世城館跡」(1981年・静岡県教育委員会発行)をベースに、
2010年8月現在確認がとれた情報について、加筆・修正を施し作成しています。

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