横山砦

よこやまとりで
  • 名称よこやまとりで
  • 所在地浜松市天竜区横山町字トリデ
  • 様式その他

天竜川と支流の横山川の合流点を見下ろす山腹に位置する砦

文献や史料に出てこない無名の城砦である。敢えて関連資料を挙げれば、砦跡に隣接した元宮天白神社の境内に立つ石碑に、「天白神社御由緒記」と題して「清和天皇の御末裔刑部亟正五位平賀義光ノ第四子盛義ノ末竹田義治ナル者アリ。伏見天皇ノ御宇、時ハ正応5年(1292)野ニ下リ、氏ヲ内山名ヲ貢藤原義治ト称シ、当時ノ横手村即チ此ノ地ニ来リ住、一々荒ヲ拓キ殖民ノ事ニ従フ云々」という碑文を見るが、この内山氏の先祖並びにその子孫に何らかの関係ある砦であろうか。
なお、その他の資料として、同所八幡神社蔵の懸仏に至徳4年(1387)銘のものがある。奉納者として、四郎兵衛尉信儀の名が見えるが、いずれも年代がやゝ古く、直接砦に結びつく資料ではないのが惜しまれる。
砦跡は天竜川とその支流横山川の合流点を見下す山腹に位置し、標高は約110m。現在砦跡の中心部を国道152号線が縦断しているうえ、砦跡一帯の宅地化が進み、殆んど旧状を留めぬ程景観が変っているので、遺構としては八幡神社周辺に二、三の帯曲輪跡を見るのみである。
なお砦跡内一角に慶山法印称と呼ばれる小祠があり、数基の中世宝篋印塔が祀られている。附近には関連地名として、殿カイト、取出、的場、駒場、鍛冶屋敷、市場、金鋳場等の小字名が残っているが、砦跡はそのうちの小字「取出」内に存在する。

上記は「静岡県の中世城館跡」(1981年・静岡県教育委員会発行)をベースに、
2010年8月現在確認がとれた情報について、加筆・修正を施し作成しています。

コメントする

このお城を共有・登録する