林ノ谷砦

はやしのやとりで
  • 名称はやしのやとりで
  • 所在地掛川市上土方嶺向
  • 様式山城

高天神城と同じ構築法によって築かれた、赤根ケ谷・源代谷防御の砦

『高天神城戦史』によると「天正8年11月12日橘谷口の附城、隍塁を補修…」とある。
高天神城に接する北側、谷本池(別名、林ノ谷池)と矢本山砦に挟まれた標高111.2mの山頂を中心に、山腹部を波状階段式曲輪、陣館等で囲み構築されている。山頂部は幅約18m、長さ200mの平地で陣跡となっている。尾根添に萩原峠に連絡している。
この林ノ谷砦周辺の溺谷内は各所に正三角形の突郭及び低土塁が設けられている。山麓腰部にも、かきあげが設けられている。萩原峠に連絡する尾根部の頂部は円形に削平され小櫓台が併設されている。
林ノ谷砦は、矢本山砦と同様、高天神城と構築法は同じである。橘谷口の前面に見下ろす地点にあるため、むしろ高天神城の一区域内と考えてよいと思う。先端台地部は現在耕地整理されているが、かつて橘谷口に接する細長い舌状形の台地は、階段的に保塁が設けられ、赤根ケ谷、源代谷の防禦を目的としていた。林ノ谷池端に家忠の部将板倉杢右衛門忠重及び城主岡部真幸の碑が建っている。

上記は「静岡県の中世城館跡」(1981年・静岡県教育委員会発行)をベースに、
2010年8月現在確認がとれた情報について、加筆・修正を施し作成しています。

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