このサイトについて

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静岡から、戦国に浸る。そんなサイトを目指して。

今再び、戦国時代がブームになりつつあるといわれます。城跡への来場者が増加し、歴女(れきじょ)という若い女性ファン層を新たに生み出した動きが、数年を経てさらに多くの人へと広がろうとしているように感じます。その流れを踏まえて静岡県を見ると、改めて「静岡県というのは、特別な場所」ということを感じるのです。
一つには、戦国時代の幕開けを告げた戦いの歴史を刻む場所であること。現在では、北条早雲による「伊豆堀越の戦い」により、約100年続いた戦国時代が始まったとされています。そして、京都で幕府の要職に就いていた北条早雲が下向したきっかけも、遠江や駿河に刻まれています。 二つ目には、天下統一へと動く群雄割拠の歴史が刻まれている場所であること。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三英傑に加え、北条氏康、武田信玄、今川義元といった武将たち。天下統一までの時代の流れを語る時に、欠かす事の出来ない武将たちの思いが、常に交錯していた場所が静岡県なのです。
さらに、戦国時代の最終覇者、徳川家康が、天下人と成るまでの足跡が刻まれている場所であること。徳川家康が、その人生の半分以上を過ごし、地方の弱小大名から、世界史においても希有な約270年に及ぶ泰平を築くまでの足跡のほとんどが刻まれている場所なのです。
こうした点を考えると、静岡県に刻まれている歴史ドラマを見て行けば、全国で繰り広げられていた戦国時代のドラマまでも紐解くことができる。さながら、「戦国の縮図」のような場所と言えると思うのです。
それならば、こうした静岡県の特性を踏まえて、より戦国時代そのものを楽しんでいたたくための入り口となりうるような情報発信を実現したい。このサイトの開発は、そんな思いでスタートしたのです。

サイトの構成について

戦国ドラマの現場へ行こう。行動するための二大コンテンツ。

このサイトのキーワードは、「戦国ドラマの現場へ行こう」。実際に、城や城跡など、戦国に関連する史跡に足を運んだ時に、より楽しんでいただけるような情報提供を目指しています。そのコンセプトを形にするためには、二つの大きなコンテンツで構成しています。

静岡の城総覧について

このコンテンツは、静岡県に存在している城、城跡を余すところなく紹介することを目的したものです。遺構の状況や、歴史的な背景、観光情報にいたるまで、関連情報を検索できるデータベースとしてご活用いただけるスタイルを目指しました。特に注目すべき城、城跡については、新たに現地取材を実施し、文化財課や教育委員会、観光協会など各自治体機関はもとより、観光ボランティアや地域の方々などからご提供いただいた情報を加え、より現在の見どころをお伝えできるよう編集を進めてまいりました。
基本となる情報は、以下の文献の情報を元に各自治体の文化財担当者の方々にご協力をいただき、最新の状況を踏まえたコメントをお寄せいただく形で作成いたしました。核とさせていただいた文献は、以下の2冊です。

「静岡県文化財調査報告書 第23集 静岡県の中世城館跡」(静岡県教育委員会1981年刊)
「静岡の山城ベスト50を歩く」(加藤理文・中井均編・サンライズ出版2009年刊)

「静岡県の中世城館跡」は、静岡県が昭和53年度から3ヵ年をかけ、文化庁の指導と国庫補助を受けて実施した「中世城館跡等分布調査」の調査結果の一部をまとめたものです。調査は、若林淳之氏・小和田哲男氏両調査委員及び調査員の方々、地元各市町村教育委員会、並びに静岡古城研究会の協力を得るという、当時考えうる最も充実した体制によって行われています。そのため30年前の報告書でありながら、現在でも研究者や愛好家の方々の間では高く評価されています。この調査では、この調査以前には文献上でまったく知る事の出来なかった城館跡の新たな発見も含め、当時の記録で669カ所という多くの城館跡が確認されており、この分野においてはエポックとなる研究成果だったと言っても過言ではないでしょう。この文化資産を、いつでも多くの人が利用できるようにすること。今回のサイト開発によって、それが可能となりました。
さらに、「静岡山城ベスト50を歩く」は、最新の資料として価値が高い文献です。発売以来、愛好家たちの支持を集め続けています。編著者、執筆陣に県内の研究者の方々が参加されているという点でも、貴重な文献といえます。
この二冊の文献は、静岡県の城や城跡に関する文献としては、決定版といっていいほどの内容といえます。しかし、未だ研究中のテーマであり、史跡によっては新たな調査も進んでいます。その過程で新たな情報が明らかになることも考えられます。このコンテンツに掲載している情報は、現時点で明らかになっているものをまとめたものとご理解ください。

静岡戦国浪漫について

このコンテンツは、静岡県に刻まれている戦国時代の歴史的なできごとを、ドラマ形式でまとめたものです。ドラマ形式の記述にさせていただいたのは、より歴史を身近に感じていただき、史跡で展開されたであろう当時の人々の思いまで感じていただきたいと考えたためです。そして、日本全体の中で静岡県を位置づけることで、歴史上の大きな流れと身近な場所がどう関わっていたのかを考えられるよう意識しています。
このコンテンツに掲載されている物語を読んだ後には、史跡の風景が変わってみえてくる。そこにゆかりある武将や姫、家臣たち、それぞれのドラマに、思いを馳せてみる。そんな楽しみ方をご提供していきたい。そんなコンテンツを目指して編集しました。
編集にあたっては、監修をしていただいた小和田哲男先生の著作を中心に、100数十冊の文献をあたり、これまでの研究で明らかになった史実や当時の文献に記録されている内容を中心にして物語を構成しています。さらに、ドラマチックな表現を目指して、宮下英樹先生作のマンガ「センゴク」、「センゴク外伝桶狭間戦記」、「センゴク天正記」のイラストを掲載させていただきました。高い人気を誇ることはもちろん、史実に沿った生き生きとした表現で研究者からも高く評価されている作品です。多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
戦国時代は、未だ研究中のテーマが数多く存在する分野です。誰もが知っている出来事であっても、様々な見方、学説が発表されています。このコンテンツの情報は、そうした学説を代表として掲載しているわけではありません。未だ活発な議論が繰り広げられている事実を踏まえながらも、物語として構成させていただいたのは、戦われている議論そのものも楽しんでいただきたいと考えるためです。
「こんな考え方もあるんだ」、「こんな意見もあるんだ」ということから、自分の意見を考えてみる、自分で調べてみる。それも、戦国時代の楽しみ方を広げることだと考えています。このコンテンツが皆様にとって、より深く戦国時代を楽しむための一つのきっかけとしていただけるならば、それほど光栄なことはありません。

以上、このサイトについてご説明させていただきました。このサイトは、「戦国時代を楽しむための入り口」です。掲載されている情報で感じたこと一つひとつを、歴史を楽しむためのきっかけとしていただければ幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。